2013年2月16日土曜日

阿弥陀岳北西稜

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阿弥陀岳北西稜



2013 2月10日 11日



メンバー 中三川  猪○君(クライマーズクラブみそじ)



10日



谷津さんと計画していた山行でしたが、谷津さん、急な出来事で参加できなくなった。



宇都宮の猪○君と足利のインターで集合、5:00AM 出発、佐久方面に向かう。



「東京方面の車多いすね。」関越を逆方向に走っていた、連休の朝、東京を脱出する人が溢れている。1時間ロス。



美濃戸口、満車、10:30AM 出発。南沢を歩く。行者小屋で昼食。快晴。暖かい。阿弥陀北稜は混雑していて、岩場の下で2時間待つと、トランシーバーで話していた。天候が許せば北西稜、悪天候なら北稜と考えていた。



13:30 阿弥陀北西稜のトレースを確認に行く。行者小屋から下ること約10分。北西稜の岩稜と樹林帯がしっかり見えるポイントに一般登山者進入禁止緑の綱が張ってあり、ピンクのテープが巻いてある。ここを入る。トレースはしっかり付いており、1時間で岩稜直下まで登った。2605m 。岩稜のルートもしっかり確認。風が強いが、晴天、景色は最高。赤岳、横岳、硫黄岳は絶景だった。



17:00 赤岳鉱泉、猪○君、カンビール6本担いできた。夕食は秋刀魚の塩焼きと肉鍋、隣の奥様に肉と薩摩白波をいただき、満たされた夜になった。



天気予報は雪。



11日 5:30AM 小屋を出る。



6:30AM 曇り、ガスで山は見えない。北西稜へのトレースに入るが、昨夜まとまった雪降があり、まもなくトレースは消えてしまう。急登になると激しいラッセルになった。



雪を崩して、膝入れて、足入れて、また雪掻きこんで、と教えている自分が、まったく先に進まない。これではダメと思った猪○君、トカゲが砂を這うような動きで雪の斜面を登り始めた。圧力を体全体に分散させるのだ。すごく疲れるが、おかげで何とか高度を稼ぐことができた。



4時間かけて樹林帯を抜けた。ヘトヘトになった。稜線は風強く視界は100mくらい。条件悪かったが、昨日、岩の様子を頭に入れていたので、クライミング決行。Ⅱ級の岩稜3ピッチはコンテ。Ⅲ級のフェースは私がリード、バントからフェース。凍った草付きにバイルを刺すか、岩角にバイルをかけるかで、手で岩を掴むことはほとんど無い。ピンは少なく、カムを一箇所使った。ビレーはカム2本とハーケン。Ⅲピッチ目のリッジ、猪○君。確保はペツルのアンカー2本。4ピッチ目、Ⅳ級のバントとなっているが、ただの雪の道。ペツルのアンカーが支点。ここは風弱く小雪が舞う。最終ピッチの凹核Ⅳ級は猪○君リード、スリングを掴んでA0だが、手袋が滑るとぼやいていた。私、followなので、ドライで登る。ヌンチャクは余裕で回収?決して引っ張りはしませんでした。



稜線に抜けると風邪強く、視界50m 皮製のオーバー手袋が凍る。



阿弥陀の頂上 14:20 何も見えない。下山路はかなり急斜面で、所々四つ這いになる。中岳沢は雪崩が心配だったが、雪が締まっていたので一気に下る。



行者小屋 15:00 遅い昼飯。赤岳鉱泉経由で美濃戸に戻った。この時、無風、空には雲ひとつ無く、夕暮れに諏訪の町明かりがきれいだった。18;30美濃戸口着。



入浴して、足利まで3時間半。中身の詰まった登山でした。プチバリエーションはいまたいへんなブームです。



気温が低すぎて、カメラが可動しませんでした。残念ですが写真がありません。





(この記録は、クライマーズクラブグループ・ド・ミソジのHPに掲載したものと同じです。http://blogs.yahoo.co.jp/utunomiyamisoji/MYBLOG/yblog.html

















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