2008年5月8日木曜日

至仏山・ムジナ沢滑走

日時:2008年4月29日(火)昭和の日
場所:尾瀬・至仏山
参加者:CL 谷津 SL 出島 記録 中三川

山の会総会翌日、夜9時に足利を出る予定で、実際に足利を出たのは10時。出島氏は、シュラフを忘れてきたが、幸、私のところにシュラフが2つあったので、出発の更なる遅れは回避できた。アセトアルデヒドが残留しているにもかかわらず、出島氏は自慢のランカスターをラリー車のごとく走らせる。太田から高速道路に乗り、沼田のセブンで買い物を済ませ、12時に鳩待峠駐車場到着。

ここには30台程度の駐車スペースがあるが、空いていたのは数箇所、幸運。満点の星空、駐車場の周りは一面の雪、気温は4℃。寒い。駐車場脇の広い空き地にテントをはり、ささやかな酒宴の後、1:30AMに就寝。

5:30AM 起床、雪が腐ったほうが歩きやすいと、ゆっくり支度をする。

6:50AM 鳩待峠を出発、緩やかな雪の斜面をトレースに沿って登る。殆どの人達がスキーにシールをつけ、あるいはスノーシューを履いているが、我々は谷津氏の指示に従い、つぼ足で歩く。谷津氏がテレマークのブーツでステップをきり、ボードの靴をはいた中三川が続き、登山靴で重いアルペンスキーの靴を背負った出島氏がラストを歩いた。実際、トレースをはずさない限り、殆どもぐることはなかった。

7:40AM 1866m のピークで小休止、晴れ、燧ケ岳、尾瀬ヶ原がきれいに見渡せる。至仏山は初夏のような日差しをうけて純白に輝き、広広としたオープンバーンがすぐそこにある。小至仏山のわずか下、東斜面をトラバースするように抜け、9:00AM 至仏山のピークに立つ。雲海があり、東北、新潟の山々が望める。谷津氏がいろいろ説明してくれたが、初めて臨む滑走の準備で頭が一杯で、記憶に残らなかった。

9:40AM 谷津氏のテレマーク、中三川のボード、出島氏のアルペンスキーの順で滑走を開始、ムジナ沢の上部は雪が少なく、所々岩が露出している。沢左の斜面は一部亀裂が生じている。谷津氏が選んだ滑走ルートを軽快にかつ慎重に滑った。斜度25°程度、粗目雪、トレースは数本、なんと 転ばずに滑れるではないか。至福の瞬間。
傾斜が緩くなるところで右側の尾根にトラバース気味に入り、ツリーランをしてどんぴしゃり、山の鼻小屋の前に到着。10:20AM。無風、雪原の尾瀬ヶ原に初夏の日差しが注いでいた。時間が止まったような錯覚。

10:50AM 山の鼻小屋を後にする。雪の解けた湿地にはミズパショウのつぼみがたくさん顔を出していた。「あんな花の何処がいいんだ。」と谷津氏、「歌のせいでしょう。」と出島氏が応える。ミズナラの林を黙々と歩き、12:00AM 無事、鳩待峠に帰着。

帰路は根利、立ち寄り温泉で汗を流し、蕎麦をたべて、足利へ。
今年は無理とあきらめていたバックカントリーツアー、谷津氏、出島氏のおかげで、感動的は初体験となりました。

��中三川記)

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