こんにちは、大澤公宏です。最近行ってきましたレースのご報告をいたします。
9月18日午前6時 甲府駅北口からスタートした。これから、制限時間24時間のレースが始まりました。
その昔、現 国道140号は街道の要所であり、甲府から秩父へ絹の通商も行われていたようです。
今回のルートは甲府~広瀬湖・・・雁坂峠・・・大滝・川又~大滝・大滝原~秩父~正丸峠~吾野~日高・久保~川越でした。
夏のトレイルの集大成とこのレースを選びましたが、それは大きな間違いだと気が付いた時にはすでに遅かったのでした。
人造湖の広瀬湖まではゆるい上りですがこれが嫌になるほど長いのです。走り歩きを続けてやっと4時間22分で到着し、チェックポイント兼エイドでうどんとおかゆを頂き、水分も大量に補給しました。これからは峠越えの山道なのでペットボトルにも水を頂きました。
2時間50分かかり、雁坂峠小屋に着きインスタントラーメンを頂きました。あの塩気が疲れた身体には丁度いい味でした。
峠の下りと言ってもかなり傾斜のある斜面のトラバースなので、足を滑らせると自力ではリカバリー困難な箇所もあったりします。そんな下りを慎重に降り、2時間10分を要してやっと舗装路に出ました。 そこで、チェックポイント(CP3)の川又です(52,0km)。ここではレース主催者手作りのカレーライスを頂きました。
林道を上り下りして2時間半かかりCP4(67,5km)に着きました。15,5kmがやけに長く感じました。日没時刻も過ぎ少し早い山間部の闇が迫ってきました。これからはライトを点けての走行です。道も狭く車の往来も多いので気は抜けません。やっと山道も終わった辺りに商店が現れ、アイスを買って食べました。冷たくてとても美味しかった!
いよいよ、秩父市街地に入ってきました。85,0km地点の5に午後9時13分に辿り着きました。CP4から3時間ほどかかりました。かなりペースダウンです。途中、歩きが多くなりました。これからの正念場である正丸峠越えが心配です。四頭筋も痛んできました。ふとリタイヤも脳裏をかすめましたが制限時間がまだあるので行ける所まで行こうと思い、重い足を上げました。
峠までは上り基調です。(当たり前!)途中の道端(ジェシカ?)で10分ほど仮眠しました。正丸トンネルの手前で右折し峠を目指します。ここは、知る人ぞ知る心霊スポットです(ジャ~ン)でも、半分寝ながら歩いている私にとってそれは夢かうつつか判別がつかなくなっていますので漆黒の闇に浮かぶ妖艶なお姿にはお会いしませんでした。4時間かけやっーーとCP6(99,3km)に着きました。コーヒー味のパワージェルを胃の中に流し込んだら眠気が和らぎました。
ここで、今の状況をスタッフの方に伺うと私たち4人は最終ランナーに近いところにいるとのことでした。残すところあと42kmあり、24時間以内完走はどうやら不可能なので27時間以内の準完走を目指そうとお互いに励ましあいました。
10km先のCP7には3時22分に着き、給食・給水をして次を目指しました。あと2時間半で14,4km先のCP8に着かないと関門アウトとなりゲーム終了です。キロ9分ペースで走り切り制限時間の11分前に着きました!結局、間に合ったのは私ともう一人だけでした。
6時を過ぎ、白い太陽はじりじりと私たちを容赦なく照らし続けます。川越に入る手前で一人が遅れだし、先に行け!と私を促した。ゴールで待つと言ってここから一人旅となった。8時近くになると街中の交通量も増え、一人だけゼッケンを付けて走っている姿は奇異に見えただろう。「マラソン大会かい?」と声をかけてくださる方もいました。残暑の日照りは準完走を目指しているちっぽけなランナーのやる気を削ぐくらいは朝飯前なのだ。足の重さと足の指のマメの痛みもあり、歩きが多くなってきました。
ゴール近くで誘導している仲間に会い、急いで行きたい気持ちはあるがもうすでに足が動かない!・・・ゴールのテープを切ったのは27時間の準完走の3分後でした。
いろいろな葛藤があり、途中でリタイヤも考えたが最後まで走ろうと励ましてくれたランナーに感謝し、143kmを歩きながらも全うできたことがとても嬉しかった!
雁坂の借りは雁坂で返します!来年は24時間以内完走を目指します!
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